|| | 宮庭佳人
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 人物設定 

>>> 工藤新一(17)
 華族に生まれたただひとりの男子。一族内でも禁忌の子と忌み嫌われている。
 七歳の時に皇帝に気に入られ宮廷に上がり、以来宮廷舞師として離宮に住んでいる。
 皇帝を敬愛し、影ながら国政の手伝いをしている。

>>> 志保
 新一の天花。花処國の国花でもある牡丹の化身。
 新一の半身的存在であり、対≠守る宿命を持つ。

>>> 黒羽快斗(17)
 母はもと花街一の歌姫。
 五百余名の花街の猛者「白南風」を束ねる頭領を務める。
 現在は義父中森のもとで義妹青子とともに暮らしている。

>>> 服部平次(25)
 白南風の大兄。快斗の右腕的存在。
 西の港町「咲浦」の船主組合組合長を務める傍ら船匠を営む父を手伝っている。



 世界設定 

>>> 花処國(アヤトノクニ)
 三千年の歴史を誇る、四方を海に囲まれた人口十万ほどの小国。国花は牡丹。

>>> 華族(カゾク)
 東里にある神の庭と呼ばれる庭園に住まう、女だけの一族。
 神のみが纏うことを許された「蒼」をその目に宿すため、神の一族と呼ばれる。
 彼女たちは皆、天花(テンゲ)と呼ばれる花の化身を持つ。
 中でも牡丹の天花を持つ者は花君(アヤノキミ)と呼ばれる。
 花君とは華族でも最も尊貴な者の尊称であり、即ち華族の長を意味する。
 その存在価値は皇帝陛下にも匹敵する。

>>> 宮廷
 皇帝の住まう場所。他、皇帝の側室や御子息御息女も住んでいる。
 離宮には宮廷舞師である新一も住んでいる。

>>> 朝廷
 政を行う場所。大きく武官と文官に分かれる。
 通常文官は緑の制服、武官は濃紺の制服だが、宮廷近衛兵のみ黒い制服を着る。
 北の山手にある宮廷と朝廷を合わせて「都」と呼ぶ。

>>> 下町
 西里の港町咲浦(サクラ)と南里の花街朱峯(アカネ)の総称。

>>> 白南風(シラハエ)
 下町の治安を守る自警団。もとは破落戸崩れの猛者連中。
 白南風五百余名より選ばれた者が頭領を名乗り、彼らを束ねる。
 その下には二人の大兄が頭領を支えている。
 この三人に認められさえすれば女でも白南風に仲間入りできる。